バスの運転士
次は運転手の方です。現在全国でバスの運転士不足が問題になっているそうです。過疎化、高齢化社会を迎える環境下で、公共交通の維持、地域のインフラ維持に直結する課題にもなってきています。
さて、バスや電車に乗っていると、運転士募集の紙が1年中貼ってあることに気がつきます。なぜでしょう?社員が次々と辞めていくような過酷な現場なのでしょうか?腰を痛めてしまうからでしょうか?賃金が安いからでしょうか?いろいろ想像してしまうと思いますが、実際にはこうした特殊技能者の募集というのは、そもそも応募総数がそれほど多くありません。
何らかの理由で増車や減車があったら対応できないので、毎年4月募集というような定期的な募集はできないのです。募集告知は通年表示して、実際の採用は必要な時に適宜という場合が多いようです。
さて、肝心の「定時に帰れる」についてですが、悪い書き方をすると、早番なら3時起きで、3~4勤1休などの1休に仕事が入いることもあります。連続勤務も結構あります。法律上の決まりでは、1日の労働時間の上限が16時間、翌日の出勤時間までに8時間以上あける、連続勤務日数は13日までに限定、となっています。
こうした決まりを守っていない会社もあるでしょう。ただこうした仕事環境は乗り合いバスなのか、貸し切りバスなのかによっても大きく異なってきます。
乗り合いバスは、1日の乗務が出勤→点検→乗務→洗車→日報提出→終業というように業務内容がルーチン化されているので、デスクワークで仕事が追いつかずに残業と言うことはありません。結果、出勤と退勤がはっきりしていて、「定時に帰れる」は正解なのです。